口腔機能発達不全症の検査の必要性とは?検査項目や診断基準を解説
口周りの筋肉や舌の動き、食べ方や発音などがうまく発達していない状態を「口腔機能発達不全症」といいます。近年では、食生活や生活習慣の変化により、口周りの機能に課題を抱える子どもが増えている傾向があります。しかし、「検査を受ける必要はあるのか」「どのような検査を行うのか」と疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、口腔機能発達不全症の検査の必要性や検査項目、診断基準について、交野市の歯医者 太田歯科医院が解説します。
1. 口腔機能発達不全症とは?検査の必要性
口腔機能発達不全症とは、「食べる、話す、呼吸する」といった口の機能が十分に発達していない状態を指します。
①食べ方に影響することがある
うまく噛めない、飲み込みに時間がかかる、食べこぼしが多いなどの症状が見られる場合があります。口周りの筋肉や舌の動きが未発達だと、食事に影響が出ることがあります。
②発音に影響することがある
舌の使い方や口唇の動きが不十分な場合、「さ行」「た行」などが発音しづらくなることがあります。発音の癖が長く続くと、会話に影響することもあります。
③歯並びや噛み合わせに関係することがある
口呼吸や舌の位置の異常が続くと、顎の成長や歯並びに影響を与えることがあります。特に成長期では、口の機能と歯並びは密接に関係しているとされています。
④口呼吸につながることがある
鼻ではなく口で呼吸する習慣があると、口腔内が乾燥しやすくなります。その結果、むし歯や歯ぐきの炎症リスクが高まる可能性があります。
⑤早期発見・早期対応が重要
成長途中の子どもは、生活習慣の見直しやトレーニングによって改善が期待できる場合があります。早い段階で状態を確認することが求められます。
口腔機能発達不全症は、食事や発音だけでなく、歯並びや呼吸にも関係することがあります。気になる症状がある場合は、早めに歯医者へ相談することが大切です。
2. 口腔機能発達不全症の主な検査内容
口腔機能発達不全症の検査では、口周りの動きや機能を総合的に確認することがあります。見た目だけではなく、複数の項目を確認することで、現在の状態を把握しやすくなります。
①食べ方や飲み込み方の確認
食事中の様子を確認し、噛み方や飲み込み方に問題がないかを調べます。丸飲みや食べこぼし、偏った噛み方が見られる場合は注意が必要です。
②舌や口唇の動きの検査
舌を前に出す、左右に動かす、口を閉じる力などを確認します。舌や口唇の筋力不足があると、発音や飲み込みに影響することがあります。
③発音の状態の確認
特定の言葉を発音してもらい、舌の動きや空気の抜け方を確認します。発音の癖がある場合は、口の機能発達に関係している可能性があります。
④口呼吸の有無の確認
普段から口が開いていないか、鼻呼吸ができているかを確認します。慢性的な口呼吸は、口腔内の乾燥や歯並びへの影響につながる場合があります。
⑤咀嚼機能の評価
食べ物をどの程度しっかり噛めているかを評価します。咀嚼回数が少ない場合や、片側ばかりで噛む習慣がある場合は、噛む機能の発達状況を詳しく確認することがあります。
症状が軽く見えても、複数の機能に課題がみられる場合があります。そのため、一つの症状だけで判断せず、口腔内全体を総合的に確認することが大切です。
3. 口腔機能発達不全症の診断基準
口腔機能発達不全症の診断では、検査結果だけでなく、年齢や生活習慣なども踏まえて総合的に判断することがあります。
①複数の機能評価をもとに判断する
一つの症状だけでは判断が難しい場合もあります。食べ方、舌の動き、発音、呼吸などを総合的に確認し、発達状況を評価することがあります。
②年齢や発達状況を確認する
子どもの成長段階によって、口の機能の発達には個人差があります。そのため、年齢や発達状況を踏まえながら総合的に判断することが大切です。
③生活習慣や癖も確認する
指しゃぶりや口呼吸、頬杖などの習慣が、口の機能に影響している場合があります。日常生活の様子も診断時の確認項目の一つです。
④歯並びや噛み合わせも参考にする
歯並びや噛み合わせの乱れがある場合、口の機能に問題が隠れていることがあります。必要に応じて顎の成長状態も確認することがあります。
⑤継続的な経過観察を行う場合がある
一度の検査だけでは判断が難しいケースもあります。成長に合わせて状態を確認しながら、必要な対応を検討することがあります。
口の機能の発達には個人差があるため、成長段階に応じた評価が重要です。気になる症状がある場合は早めに歯医者へ相談し、口腔内全体を確認してもらいましょう。
4. 交野市の歯医者 太田歯科医院の「口腔機能発達不全症」について
お子様の食べる、話す、呼吸するといった機能が十分に発達していない状態を「口腔機能発達不全症」と呼びます。成人のリハビリテーションとは異なり、子どもの成長段階に合わせて正常な機能を獲得していくリハビリテーションの視点が求められます。当院では、各成長ステージにおける発達の状態を確認しています。
【交野市の歯医者 太田歯科医院の「口腔機能発達不全症」の特徴】
◆当院のポイント①:専用機器を用いた口唇閉鎖力や舌圧の客観的評価
離乳完了後のお子様を対象に、口唇の閉鎖力や最大舌圧を専用の測定器で計測します。年齢や性別ごとの標準値と比較し、数値の変化を継続的に追うことで、機能の獲得が遅れている箇所を見極める指標として活用します。
◆当院のポイント②:食べる・話す機能に関する多角的なチェック
咀嚼や嚥下の状態、発音の置き換え、口呼吸の有無などを詳しく確認します。お子さんによって異なる食事の摂り方や、むし歯、噛み合わせ、顎の発育、歯肉の状況なども含め、お口の周りのバランスを総合的に評価していきます。
◆当院のポイント③:お子さんの状況に合わせた指導や訓練の実施
状態に応じて、口腔筋機能療法(MFT)やガムトレーニング、専用の訓練器具を用いた指導を行います。お口の周りの筋肉のバランスを整え、鼻呼吸を促すなど、日常生活の中で取り組める方法を親御様と共に進めていきます。
◆当院のポイント④:3か月ごとの再評価と写真による経過の記録
指導や訓練の成果を確認するため、3か月を目安に定期的な再評価を実施します。数値の測定に加えて、お顔立ちやお口の周りの写真撮影を行い、成長に伴う変化を患者様や親御様が視覚的に確認できるよう記録を続けます。
成長過程にあるお子さんの口腔機能は、噛み合わせや全身の健康にも関わります。太田歯科医院では、一人ひとりの発達段階に応じた管理計画を立て、皆様の健やかな成長をサポートできるよう努めています。お気軽にご相談ください。
まとめ
口腔機能発達不全症は、歯並びだけでなく、食事や発音、呼吸にも影響することがあります。検査によって口の機能を総合的に評価することで、成長段階に応じた対応を検討しやすくなります。気になる症状がある場合は、早めに歯医者へ相談することが大切です。口腔機能発達不全症の検査項目や診断基準についてお悩みの方は、交野市の歯医者 太田歯科医院までお問い合わせください。
監修:太田 貴之
【経歴】
・1998年 大阪歯科大学臨床研修 終了
・1999年 尼崎市 久井歯科医院 勤務
・2003年 佐古歯科医院 勤務
・2005年 医療法人 太田歯科医院 開業
【所属学会】
・日本口腔インプラント学会 専修医
・日本口腔インプラント学会 会員
・大阪口腔インプラント研究会 会員